AMD製のCPUでも人気がある「Ryzen 5」シリーズ。
中でも、Ryzen5 3500Uはノートパソコン向けCPUとして多くのパソコンに搭載されていることから気になっている方も多いですよね!
当記事ではそんなRyzen5 3500Uについて詳しく解説をしました。
是非購入時の参考にしてくださいね!
- Ryzen5 3500Uの概要とできること
- Ryzen5 3500Uと他の競合CPU性能やベンチマークの比較
- Ryzen5 3500U搭載パソコン「買い」のラインは?
Ryzen5 3500Uの概要・性能・ベンチマーク
発売時期 | 2019年1月 |
世代 | Ryzen Mobile APU 第2世代 |
コア数/スレッド数 | 4コア8スレッド |
動作周波数 | 2.1GHz |
最大動作周波数 | 3.7GHz |
TDP | 15W |
内蔵グラフィックス | Radeon Vega 8 Graphics |
Passmark | 総合6893 |
Ryzen5 3500UはAMD製のノートパソコン向けCPUです。
日常利用やライトビジネスに必要十分以上の性能を備え、搭載パソコンは実売価格で6~7万円と手頃な価格で購入可能。
Ryzen5シリーズの競合CPUはインテルのCore-i5ですが、発売当時はCore-i5よりもベンチマークが高く性能が良いと話題になりました。
2021年12月現在では既に発売から約3年が経過していることもあり、後継CPUが続々登場しています。
とは言え、今でも実用性が高いため「安ければ買い」のCPUと言えるでしょう!
3年前のCPUだけど、まだまだ使えるってことね!
Ryzen5シリーズは実用性が高くコスパにも優れるので、多少古くてもそれなりに動作してくれます!
Ryzen5 3500Uは日常・ライトビジネス用途なら快適!
Web閲覧 | 4.5/5.0 | 調べ物やネットショッピングはサクサク動作! 日常利用には必要十分な性能。 | ||
動画・音楽視聴 | 4.5/5.0 | ストリーミング・ダウンロードとも快適に動作 | ||
ビジネス | 3.5/5.0 | Officeソフトの利用やWeb会議は快適。 2D作図やCADの利用も可能だが、動作が遅くなる場面も。 | ||
ゲーム | 2.5/5.0 | 内蔵GPU搭載で軽いゲームなら可能。 ドラゴンクエストXやLOL程度なら中画質で動作するが、 ゲーム用途ではオススメしない。 | ||
動画編集 | 2.0/5.0 | 簡単な編集は可能だが商用としては厳しいライン。 | ||
3D制作 | 1.0/5.0 | ほぼ不可。ストレスを感じる動作。 |
Ryzen5 3500UのCPU性能を大まかな表にしました。
冒頭でもお伝えしたように、Ryzen5 3500Uは日常利用やライトビジネスならサクサク動作し快適に利用できるでしょう。
その反面、高いCPU・GPU性能を求める操作には不向きです。
内蔵GPUを搭載(Radeon Vega 8)していますが、性能的には日々の画像や動画視聴、コンテンツ描画をスムーズにする程度で動画編集やゲームには向きません。
軽いゲームならできなくもないですが、ゲーム・動画編集・3D制作といった用途ではRyzen5 3500U搭載パソコンはオススメできません。
内蔵GPUは年々高性能化していますが、あくまでも日常動作を快適にする役割です。外部GPUを取り付けるくらいならRyzen5 3500Uでなくても良いでしょう。
Ryzen5 3500Uと競合CPUのベンチマーク性能比較
Ryzen5 3500UのCPU性能を更に詳しく確認するとともに、競合CPUと性能の比較もしていきます。
Ryzen5 3500Uと同程度の市場価格と思われる競合CPUは、インテルの第10世代Core-i3シリーズやRyzen3 5000シリーズが挙げられます。
また、Ryzen5 3500Uの後継となるRyzen5 4000番台シリーズも気になるところですね。
価格と性能でパソコンを探していると、1~2万円の誤差で色々なCPUが出てくるよね。
そうなんです。やや主観が入りますが、当記事ではそういったCPUを「競合CPU」と定義しています。
Ryzen5 3500UのPassmark総合スコアは7162
Passmark総合スコアは、パソコンの処理全体の早さを表す指標です。
スコア値は他の搭載部品や環境によって多少誤差がある点をご了承ください!
現在市場に流通しているCPUの中で、主なノートパソコン向けCPUの性能を表にしました。
Ryzen5 3500Uと同価格帯のCPUは「Core i3-1115G4」や「Ryzen3 5400U」搭載パソコンです。
3年前のCPUとは言え、Ryzen5 3500Uはインテル製の第11世代ノート向けCPU「Core i3-1115G4」を総合スコアで上回り、まだまだ現役で使えることを示しています。
しかし、最新世代のAMD製Ryzen3シリーズ(5000番台)との比較では60%〜70%程度のスコアに留まっています。(Ryzen3 5400Uは総合11888)
同じ価格帯で良いCPUがあるなら、Ryzen5 3500Uは選ばない方がいいのかな?
古いCPUの場合、在庫処分やアウトレット品で安くなったりするので一概にそうとは言い切れません。大事な点はCPU性能をしっかり把握しておくことです!
Ryzen5 3500UのCINEBENCH R23マルチコア性能は3481
マルチコア性能は、比較的パソコンに負荷が大きい処理に影響を与える数値です。
こちらも代表的なノートパソコン向けCPUのマルチコア性能を表にしました。
Ryzen5 3500Uは第8世代(2017年9月発売)の高性能CPU「Core i7-8650U」に迫るスコアでなかなか良い数値になっています。
また、11世代「Core i3-1115G4」より好結果である程度動作に負荷がかかっても無理のない動作が期待できます!
一方で最新Ryzen3シリーズにはマルチコア性能でも及ばないことから、同価格〜1万円程度の差なら最新Ryzen3を選んだ方が満足度は高そうです。
Ryzen5はRyzen3よりも上位モデルだよね?Ryzen3の方が性能がいいの?
同世代の比較なら当然Ryzen5の方が性能は良いですよ。ただし、最新Ryzen3と2年前のRyzen5なら最新Ryzen3の方が性能が良いということはよくあります。
Ryzen5 3500Uの立ち位置は「悪くはないが最新Ryzen3には性能で劣るCPU」
ここまでの内容から、Ryzen5 3500Uは日常利用やライトビジネスに必要十分な性能を有しているものの、最新Ryzen3(第5世代)には性能面で劣るCPUという存在です。
特にRyzen3シリーズは高コスパなことでも有名なため、Ryzen5 3500Uより安くて優れたパソコンが見つかる可能性も高いでしょう。
Ryzen5 3500U搭載パソコンを購入する際は、同価格帯の他のパソコンも候補として調べてみることをオススメします!
旧世代のRyzen5より、最新Ryzen3の方が安くて良い製品があるかも!
Ryzen5 3500U搭載パソコンは「新品5万円以下、中古3万円台なら買い!」
最後に、Ryzen5 3500U搭載パソコンの買いのラインをお伝えします。
第5世代Ryzen3搭載パソコンが6~7万円で販売されていることをふまえると、新品でも5万円以下・中古なら状態にもよりますが3万円台ならかなりお買い得と言えそうです!
もちろん、パソコンの価格は他の部品(SSDやディスプレイ品質など)にも左右されるためあくまでも目安としてお考え下さいね!
パソコンの価値はCPUだけでは決まりませんので、CPUの特色をふまえて用途を満たすかどうかが重要です。Ryzen5 3500Uは性能的に悪くはないので、検討の余地はありますね!
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